【人物図鑑】日本海側の〝首都〟福岡県が日本、世界を変える急先鋒になる

【画像】ONE・福岡株式会社 代表取締役 武内和久

ONE・福岡株式会社
代表取締役
武内和久

【画像】ONE・福岡株式会社 代表取締役 武内和久
ONE・福岡株式会社
代表取締役
武内和久

【たけうち・かずひさ】
1971年4月19日生、福岡市西区出身、久留米大学附設高校卒~東京大学法学部卒。1994年4月厚生省(現厚生労働省)に入省、医政局、老健局、社会・援護局、職業安定局、大臣官房を経て、2001年米国ワシントン企業福祉研究所に客員研究員として勤務。2005年在英国日本国大使館一等書記官、2009年厚生労働省年金局総務課政策調整委員、2010年厚生労働省医政局総務課政策調整委員、2011年マッキンゼー&カンパニーに出向、エキスパート・コンサルタントとして官民連携による地方自治体での医療福祉改革プロジェクトに従事、マッキンゼーMBAコース修了、2013年8月厚生労働省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室長に就任。2015年11月アクセンチュア株式会社に転じて、公共サービス・医療健康本部マネジング・ディレクターに就任して、厚生労働省参与や福岡市政策参与、北九州市政策アドバイザー、東京大学医学部非常勤講師を兼務。2017年5月マッキンゼー&カンパニー シニア・クライアント・アドバイザーを経て、2019年4月福岡県知事選に出馬。2019年7月ONE・福岡株式会社を設立して代表取締役に就任。座右の銘は、「批判を恐れることは、成功を恐れることだ」(ナポレオン・ヒル)

【3Points of Key Person】

◎ ヘルスケア介護事業、地域向けコンサルティングをはじめ多彩な活動を展開
◎ 官僚出身で外資系コンサルを経て、福岡県知事選で敗北を喫す
◎ 地元・福岡県を日本、世界を変えていく〝急先鋒〟にしていく

福岡/九州を活性化させる〝導火線〟とならん

【画像】ONE・福岡株式会社 代表取締役 武内和久

東京大学公共政策大学院講師、慶應義塾大学医学部講師、福岡歯科大学客員教授、厚生労働省参与、株式会社インターネットインフィニティ社外取締役、株式会社メディヴァアドバイザー……。
経営支援・事業コンサルティングをはじめ、地域振興に向けた事業支援、国際展開サポート、社会保障分野の研究・教育、さらにメディア出演まで幅広く手掛けるOne・福岡株式会社の武内和久代表取締役は、「主にヘルスケアや介護分野において、ビジネスの力やIOTも含めたテクノロジーを活用して、事業を進化させることに取り組んでいる」「福岡/九州を元気にするプロジェクトのいわば〝導火線〟を担っていきたいという思いだ」と、自らの活動について紹介する。

SNSを用いた日常的な情報発信に加えて、YouTubeチャンネルも開設してアグレッシブに活動する武内代表は、「〝熱狂的な好奇心〟を持って、誰とでもすぐ出会う。どこへでも出掛けていく。猪突猛進でチャレンジする」「国内外の産学官において活動をしてきた経験があり、多方面でのネットワークに加えて、多彩な人的つながりも持っている」と、にこやかな表情で語る。もっとも、人によっては時々、「そこまでやるのか、武内は……」と驚かれることもあるそうだ。

厚生省出身、外資を経た挑戦での落選が転機

【画像】ONE・福岡株式会社 代表取締役 武内和久

「2019年春の福岡県知事選挙に落選した結果、仕事ナシ・金ナシ・肩書きナシの状況に陥った中、≪福岡県内で最も有名な〝プータロー〟になった≫との皮肉な励ましの言葉をもらったこともある」。武内代表は苦笑しながら、当時を振り返る。
福岡市が躍進する一方、停滞気味で活力に欠ける福岡県の現状打破を目指した挑戦は敗北に終わった。選挙後、あらためて福岡県内の津々浦々を回ると、本質をズバリ語りながらもすがすがしく勤勉に働く人々の姿に感動を覚えた。
いろいろな現場へ足を踏み入れていく中、「気づきは大きく2つあった。1つ目は賢く寛容でたくましい≪日本人のすごさ≫であり、2つ目は自然の美しさや地域の伝統を学ぶ中で感じる〝見えない大きな力〟の存在だ」。日々、縁や恩、ありがたみを感じているとする武内代表は、「私も人間が変わった。以前はアタマで考えがちだったが、いまはムネ・ハラを意識し、肝の据わった取り組みの大事さを自覚し、熱量や覚悟が人々を巻き込む重要性を痛感する」と真摯に語る。

自分の道を自ら切り拓く武内代表の原点は、20歳の時に細川護煕・岩国哲人著『鄙の論理』を読んでの感動にあった。その時に抱いた「将来的に地元・福岡県から日本、世界を変えていくようなインパクトを与えたい」との思いは色あせない。
社会人としての最初の職場は、厚生省(現厚生労働省)だった。幼い兄を亡くし、さらにリュウマチに苦しむ母の姿を見て育った武内代表の胸の内には「世の中の理不尽と闘いたい」「困っている人たちの役に立ちたい」との思いが原点だった。
入省後、老健局を振り出しに医政局、社会・援護局、職業安定局、大臣官房に歴任した。ワシントン企業福祉研究所へ客員研究員として渡米。在英日本大使館一等書記官、厚生労働省年金局総務課政策調整委員、同省医政局総務課政策調整委員、同省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室長を経て、霞が関を去った。

その後、外資系コンサルティング会社へ転じた武内代表は、「当初、自信満々で意気揚々だったものの、見ると聞くでは大違いだった。行政での経験やスキルがまったく使い物にならずに木っ端みじんになった」ことを明かす。
一時は閑職で辛酸をなめたこともあったものの、ヘルスケアプロジェクトをきっかけに本領を発揮し、多くの素晴らしい同僚に恵まれ、苛烈な民間ビジネスを経験した。
そして、福岡市政策参与として、人生100年時代に向けた〝健寿社会〟づくりのアクションプランとして策定したのが『福岡100』だった。さらに北九州市政策アドバイザーとして、国家戦略特区を活用した介護ロボットの導入実証事業を実現するなど、少子高齢化に対応した民間活用モデルのづくりで立て続けに実績を上げた。

『マツコの世界』へ出演、日本海側の首都へ

【画像】ONE・福岡株式会社 代表取締役 武内和久

2020年10月27日、人気番組『マツコの知らない世界【味噌汁の世界】』にゲスト出演した武内代表は、≪元官僚が作る!家庭円満!地球を救う!?世界一スゴいスープ“味噌汁”≫でも話題を呼ぶ。
みそ汁好きである〝ミソシラー〟として自他ともに認める武内代表は依然、「福岡県が日本、世界を変える〝急先鋒〟にしていくべき」と、情熱を燃やし続ける。

「社会的には、一人一人が自分らしいキャリアと人生をつくっていくことが大事だ。そのためにも地域の人材や文化、歴史、生活様式などを再発見しながら、地域のヒト・モノ・コトを花咲かせたい」「これからの行政は県単位でなく、道州制も見据え、地方の力を結集していくことが求められる」と思い描く武内代表は、「まずは地元・福岡県、そして九州を強くしていくことが大事だ。その一環として、世界の範たる成長する少子高齢社会モデルの開発などを創りたい」と、着実に将来への布石を打つ。

コロナ禍をはじめ、相次ぐ災害発生や人口減などで苦難の続く状況下、複雑化する国際情勢も踏まえながら、「太平洋側に位置する東京都が日本の首都であるのに対し、日本海側最大・最強の地域は福岡県だ。今後、福岡県を〝日本海側の首都〟とする構想を抱くべきである」と理想の実現に向けて東奔西走し続ける。

DATA

名 称:ONE・福岡株式会社
住 所:福岡市中央区天神1‐9‐17 福岡天神フコク生命ビル15階
創 業:2019年7月
代表者:代表取締役 武内和久
事 業:法人の経営支援・事業コンサルティング、地域振興事業の事業支援・国際展開支援、イベントセミナー・講演会の企画・運営、社会保障分野に関する研究・教育・メディア出演
URLhttps://pando.life/takeuchi-kazuhisa/stats

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