【人物図鑑】日本初の〝地域特化〟オンライン合同企業説明会を立ち上げた元数学教師

【画像】株式会社リクメディア 代表取締役 藤村賢志

株式会社リクメディア
代表取締役
藤村賢志

【画像】株式会社リクメディア 代表取締役 藤村賢志
株式会社リクメディア
代表取締役
藤村賢志

【ふじむら・さとし】
1987年1月23日生、福岡市出身、福岡県立筑紫高校卒~九州工業大学卒。大学卒業後の2009年4月に高校数学の教師に就く。2012年に起業を試みる撤収して、教職に復帰。その後、コンピューターシステム会社でエンジニアとして勤務後、2015年10月カラビナテクノロジー株式会社へ転じる。アパレル系ECサイトのシステム開発・保守を手掛けた後、2019年4月同社の組織づくり推進役に就任。2019年11月に『みんなで考える、次世代の人事・組織づくり勉強会』(現一般社団法人FukuokaHR)を立ち上げる。2020年6月に社内ベンチャーとして、オンラインによる採用・広報・研修を手掛ける株式会社リクメディアを設立して代表取締役に就任。一般社団法人FukuokaHR代表理事、全国オンライン会議JOA 代表、KumamotoHR代表も務める。趣味はビール。

【3Points of Key Person】

日本初となる〝地域特化〟型のオンライン合同企業説明会を立ち上げる
◎高校数学を教えてIT業界に転じ、IT企業の人事担当で〝副業〟起業
◎オンラインを用いた社会課題の解決を通じて楽しく働ける社会をつくる

日本屈指の〝地域特化〟型オンライン企業説明会

【画像】株式会社リクメディア 代表取締役 藤村賢志

2020年は降って涌いたような新型コロナウイルス感染症の出現によって、就職・採用活動も一変させた。密閉・密集・密接のいわゆる3密対策が求められた結果、従来対面で行われていた企業説明会や面接は、オンラインへに切り替わった。

「コロナ禍でリアルな合同企業説明会が相次いで中止に追い込まれ、さらに緊急事態宣言によって会社訪問もできなくなった状況下、福岡という地域に特化して、学生と企業をつなぐオンラインによる合同企業説明会を企画した」
株式会社リクメディアの藤村賢志代表取締役は2020年3月25日、日本で初めてとなる地域に特化した『福岡オンライン合同企業説明会』の開催経緯を明かす。

福岡市内に本社や事業拠点を構える企業36社が登場して1500人の学生が参加した同説明会を手掛けた藤村代表は、「3月初旬に東京本社の有名企業などが集まったオンライン合同企業説明会を見て、《果たして、福岡の学生が参加するのか》という疑問が感じた」という。
そして、「もともとエンジニアであり、さらにIT企業の人事担当者としてオンラインによる会社説明や面接を手掛けた経験もあったので、福岡の企業に就職したい地元志向の学生のために企画した」のが、日本初のオンライン合同企業説明会となった。初回開催が好評だったこともあって、藤村代表は続けざまに開催していく。

2020年8月8日実施の『九州100社!オンライン合同企業説明会』には3000人の学生が参加するなど、地域特化型としては異例の規模だった。
地域に特化したオンライン合同企業説明会に100社もの企業が登壇するのは日本でもトップクラスであり、さらに学生の参加者数も日本で五指に入る規模になった」と、藤村代表は瞳を輝かせる。「半年間で20回開催したことでノウハウが十分に蓄積できた。今後、さらに価値ある有償サービスとして提供していきながら、新しい就活スタイルをつくり出せたら、本当に嬉しく思う」と、藤村代表は意欲的だ。

なぜ数学教師がオンライン会社社長になったのか

【画像】株式会社リクメディア 代表取締役 藤村賢志

学生時代にプログラミングやロボットを学んでいた藤村代表は、「学習塾でアルバイトをして、子どもたちに理科や数学を教えていたことを通じて、教育の面白さに触れた」ことで卒業後、高校数学を教える教職に就いた。

Facebook株式公開、無料メッセンジャー・アプリ『LINE』の普及、マイクロソフトのタブレット端末『Surface』登場……。
スマートフォンや各種アプリケーション、YouTubeなどのIT機器やサービスが相次いで出そろった2012年当時、藤村代表は、「すごい世の中になった。テクノロジーで教育現場の課題を解決していくサービスをつくっていきたい」と退職して、最初の起業を試みた。

「≪良いサービスをつくれば、必ず売れる≫と信じて創業し、インスタグラムに先駆けた画像サービスも開発したものの、売り上げに結びつかなかった」「良いサービスをつくっても、自分にお金を払ってくれない現実を目の当たりにして、結果的にマネタイズの難しさを味わった」という藤村代表は別の学校で教職に復帰した。
その後、システム開発系IT企業へ転職した藤村代表はエンジニアとして実務経験を積む。

自らの転機として、カラビナテクノロジー株式会社への入社を挙げる藤村代表は2015年8月、ECサイトのシステム開発会社を創業したばかりの福田裕二社長と出会った。
〝副業としての起業OK〟の公認を得て、藤村代表は同年10月、社員第1号として入社した。現在、自社の経営と共に同社の組織づくり推進役も兼務する。
「カラビナテクノロジーに入社して毎日、会社で働くことが楽しかった。つらいことはまったく無く、楽しみながら働くことができる」ことを体感した藤村代表は、「社員1人から現在の70人規模に成長する過程を身を置き、組織はどのように大きくなるのか、プロジェクトはどのように回していくのか、そして企業経営はいかにしていくのかを身近に学ぶことができた」と目を細める。

入社当初、エンジニアとしてアパレル系ECサイトのシステム開発や保守を手掛けた藤村代表は2019年4月、人事部門へ異動した。
「組織づくりや人事を学べる勉強会に参加して学ぼうと思ったが、福岡に無かったので、それなら自分で作ろう」と、『みんなで考える、次世代の人事・組織づくり勉強会』を同年11月に立ち上げた。後に一般社団法人FukuokaHRとなる同会で日本初の地域特化型オンライン合同企業説明会を開催した。
開催に向けた打ち合わせの場において、「すごく盛り上がっているので、いますぐ起業すべきだ」との福田社長からの言葉にも背中を押されて誕生したのが、株式会社リクメディアだった。

「福岡から〝働くことが楽しい場づくり〟を広げる」

【画像】株式会社リクメディア 代表取締役 藤村賢志

「数多くオンライン合同企業説明会の企画・運営が手掛けてきた中、大学のオープンキャンパスや企業の商談会などにもオンライン活用は向いていることが明らかになった」「今後、オンラインを活用して、さまざまなビジネス企画やサービスを開発していきたい」と、藤村代表の構想は膨らむ。

「働くことが楽しい会社を増やしていきたい」「社員が気持ち良く働くためにもオンラインも活用しながら、まず学生・企業のミスマッチを防ぐべきだ」と考える藤村代表は、「課題が明確になると、エンジニアは課題解決に取り組んでいく」「〝働くことが楽しい場づくり〟を福岡から広げていくためにも、世の中の課題を解決していきながら、楽しい社会をつくっていきたい」と、人事・組織とオンライン技術という〝連立方程式〟で自らの理想実現に向けて挑み続ける。

DATA

名 称:株式会社リクメディア
住 所:福岡市中央区天神1-2-4 農業共済ビル2F
設 立:2020年6月
代表者:代表取締役 藤村賢志
事 業:オンライン採用・オンライン広報・オンライン研修
URLhttps://recmedia.jp/

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