【人物図鑑】自分らしい〝声〟と話し方をビジネスボイス・トレーニングで獲得する

【画像】オフィス ルネール 代表 要永みき

オフィスルネール顧問
Cocora代表
要永みき

【画像】オフィス ルネール 代表 要永みき
オフィスルネール顧問
Cocora代表
要永みき

【ようなが・みき】
1974年3月7日生、福岡県朝倉郡出身、筑陽学園高校卒~九州産業大学経営学部卒。大学在学中からプロダクション事務所に所属して、司会(MC)業に従事。その後、1998年に独立・創業、フリーランスの司会者として活動を始める。2004年9月にオフィス ルネールを創立して、代表に就任。当初、アガリ症で声が出ない苦しみや、なまりにコンプレックスを感じたが、自分自身の地声と体格、そして個性を生かした独自の発声法と話し方を編み出し、魅力に変えていくことで克服する。これまで婚礼の司会を中心とする年間200件を手掛けて、婚礼司会の総数は4000件を超える。後進のMC育成にも努めて、卒業生らは外部スタッフとして社外戦力化した、〝ママさんMC軍団〟を組織する。今後、経営者や個人事業主、医師・歯科医、士業専門家、ビジネスマンらを対象としたビジネスボイス・トレーニングにも力を入れていく。現在、オフィスルネール顧問/Cocora代表。

【3Points of Key Person】

◎経営者や個人事業主ら向けにビジネスボイス・トレーニングを開発
◎アガリ症やなまりを克服し、年200回の司会で延べ婚礼担当は4000回超
◎自分らしい〝声〟と話し方を伝授しての幸せづくりに取り組む

声音を骨格と筋肉で4分類、ビジネス版ボイトレを開発

【画像】オフィス ルネール 代表 要永みき

「人間の発した声は、自分自身の骨に響き、そして周りの筋肉によって声音の質が変わっていく。私たちは自分の声を骨の振動を通じて認識し、体の中で響く音を自分の声として自覚している」
〝声〟の専門家であるボイスコンサルタントであり、イベント・婚礼向け司会者(MC)の育成や会場派遣などを手掛けるオフィスルネールの要永みき代表は、人間の発声原理を解き明かす。

体を楽器として発声していく――。ドイツをルーツとする共鳴発声法を学ぶために要永代表は毎月、東京で専門的に研究する医師の下へ3年間通い続けた。
そして、人間の骨格から心理学までを幅広く学んだ要永代表は、基礎心理カウンセラーをはじめ、骨格声質診断士や共鳴コミュニケーターなどの資格を持ち、人間の声質は骨格と筋肉とのバランスから大きく4つに分類できるというのだ。

◎骨格が太い・筋肉が堅い
 ⇒低音で響かない声
◎骨格が太い・筋肉が柔らかい
 ⇒さらに低音でこもりやすい声
◎骨格が細い・筋肉が堅い
 ⇒トーンが高いスカスカした声
◎骨格が細い・筋肉が柔らかい
 ⇒高音のキンキン声

「自分自身の声質と向き合うことで、いろいろな気づきが生れ、本当の自分の声を出しやすくなる」とする要永代表は、オリジナルの自然呼吸法を用いて、脳・心・身体の一体化によって身体内の振動をコントロールし、そのバイブレーション効果で筋肉や関節を弛緩させることで身体の緊張感も開放していく独自の発声法と話し方のメソッドを開発した。
「人前でのスピーチやプレゼンにおいて、一生懸命に話しても印象に残らないことに悩む人は意外と多い。このメソッドに基づくトレーニングでは、考え方や言葉が変わり、モチベーションアップを高めながら、個性や地声、体格、骨格などに応じた発声法で自分の魅力を最大限に引き出すことができる」と、要永代表は自信をもって語る。

アガリ症を克服して、〝ママさんMC軍団〟を率いる

【画像】オフィス ルネール 代表 要永みき

「〝声〟の仕事を通じて、みなさまのライフスタイルを幸せにしていくお手伝いをしている」と伸びやかに語る要永代表自身、ブライダル司会を中心にした活動歴は四半世紀を超え、4000組以上の婚礼を担当してきた実績がある。
長年、スピーチに関わっていく中で《聞かれるスピーチ》と《聞かれないスピーチ》があることに気づき、その原因を分析した要永代表は、「ルックスと声質・心と声質にギャップがあると、スピーチは聞かれないことが多い。その隙間を埋めていくことが大事になってくる」と解説する。

子どもの頃からアナウンサー志望だった要永代表自身は、マイクを握ってのアナウンスやスピーチを得意とし、カラオケ大会などのステージにも飛び入り参加するほどだった。当時、流行していた交換日記では、自分の声を吹き込んだBGM付きのカセットテープを相手と交換し合ったそうだ。
中学校時代に放送部に所属していた要永代表は、高校放送界で全国的な強豪校だった筑陽学園高校の放送部員のアナウンスに感動し、その先輩に憧れて同校へ進学した。

大学時代にアナウンス学校へも通っていた要永さんは、先輩MCのアシスタント役として登壇したお祭りの司会で緊張のあまりに声が出ず、「実はアガリ症だと自覚した。緊張したままで話し出すと、なまりも出て大変なことも経験した」と振り返る。
緊張で声が出ない苦しみを味わい、なまりにもコンプレックスを感じた要永代表だったが、苦労の末に独自の発声法と話し方を編み出した結果、「これまでのマイナス点を克服し、自らの魅力に変えることができた」と目を細める。
24歳の時に独立して、フリーランスのMCとして活動を始めた要永代表への〝弟子入り〟希望のOLや主婦らも多く、これまで40人以上のMCを育て上げた。そして、彼女らは今日、〝ママさんMC軍団〟となってオフィスルネールの一翼を担う。

自分らしい〝声〟と話し方が人生を一変させていく

【画像】オフィス ルネール 代表 要永みき

「私自身もアガリ症を経験しただけに自分らしい声で、相手に響く話し方ができると、すごく楽になり、いままで苦手意識とコンプレックスでいっぱいだった世界が一変していく」とほほ笑む要永代表が今後、力を入れていきたいとするのが、『ビジネスボイス・トレーニング』だ。
「これまで経営者や個人事業主、医師・歯科医、士業専門家、ビジネスマンらからの相談を受けて、個人レッスンや少人数でトレーニングプログラムを実施してきたが、今後は本格的に力を入れていきたい」と考える要永代表は、「大声を張り上げての発声トレーニングは必要なく、合理的な短期速習によって自分らしい声を出せるようになることが自分自身で分かる」の言葉にも力が入る。
好きな言葉として『ケセラセラ』を挙げる要永代表は、「プロフェッショナルかどうかは、言葉の使い方ひとつで分かる。努力している人の言葉には重みがある」と、自らの仕事へのこだわりと厳しさをみせながら、言葉は心に響き続ける。

DATA

名 称:オフィス ルネール
住 所:福岡市博多区博多駅中央街5−11 第13泰平ビル9階7号
設 立:2004年9月
代表者:代表 要永みき
事 業:司会・ナレーター業務、講師業務(MC養成・話し方・ボイトレ)・企業研修・イベント・パーティ企画他
URLhttps://www.le-nale.com/

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