【人物図鑑】工業団地開発をはじめ事業用不動産ビジネスを福岡・熊本の二拠点体制で展開

画像】株式会社タケダコーポレーション九州 代表取締役 武田匡弘

株式会社タケダコーポレーション九州
代表取締役
武田匡弘

【画像】株式会社タケダコーポレーション九州 代表取締役 武田匡弘
株式会社タケダコーポレーション九州
代表取締役
武田匡弘

【たけだ・まさひろ】
1963年10月31日生、鹿児島市出身、鹿児島県立甲陵高校(現明桜館高校)卒~鹿児島大学水産学部卒。1987年4月鹿児島県内の地場大手企業に入社して熊本市近見のガソリンスタンドに勤務後、建設会社に転職して1995年に建設業として独立。2021年9月に株式会社タケダコーポレーション九州を設立して、代表取締役に就任。座右の銘は「敬天愛人」。趣味はトライアスロン、遠泳、ロードバイク、ガーデニング、釣り、読書

【3Points of Key Person】

福岡・熊本の二拠点体制で事業用不動産ビジネスを推進
◎ 建設会社での修行を経て起業、工業団地開発や事業用不動産で差別化
◎ 福岡をはじめ九州全域での事業用不動産ビジネスの拡大を図る

事業用不動産ビジネスを福岡・熊本の二拠点で推進

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九州の域内生産額は、世界29位のノルウェー、世界30位のアラブ首長国連邦と同等の経済規模である━━━━。
九州経済産業局『九州経済の現状』2021年改訂版(2022年10月19日訂正)によると、九州の域内総生産額4313億ドルだった。
この数字は、国内総生産で世界29位のノルウェー(4342億ドル)、同30位のアラブ首長国連邦(4222億ドル)に相当する規模だ。
つまり、九州を一国と見立てた場合、中位国に相当する規模をもつ地域となる。
そして、九州経済をけん引しているのは、天神ビッグバンや博多コネクティッドに代表される都心再開発が進む福岡市だ。

「福岡は経済的規模が大きいだけでなく、支店経済なので中央資本との結びつきが強く、魅力的な不動産マーケットになっている」
「福岡では不動産ファンドや外資系不動産会社も活発に活動する中、熊本をはじめ九州各地の顧客に福岡の〝生きた〟不動産情報をもたらすことで福岡の不動産市場を盛り上げていきたい」
タケダコーポレーション九州の武田匡弘代表取締役は意欲的に語る。

主に事業不動産の売買や賃貸、商業店舗や企業・工場の誘致などを手掛ける同社を2021年9月に立ち上げた武田代表は、根っからの〝薩摩男児〟で長年、熊本を拠点に事業用不動産ビジネスなどを手掛けてきた実績をもつ。
1995年に創業した武田社長は、民間企業としての工業団地開発をはじめ、ロードサイド向け事業用地や郊外型の大規模事業用地、物流施設向け用地、既存店舗や建物のリフォームなどで実績を上げてきた、2001年に法人化した熊本本社の株式会社タケダコーポレーションとの福岡・熊本の二拠点体制を採る。

「福岡~熊本に出身地である鹿児島を加えた九州の縦ラインと、長崎~大分という横ラインでの人脈やビジネスネットワークがあり、九州全域をカバーできる点が強みになっている」と、自信をみせる武田代表は、「私自身は建設業界出身であり、ゼネコンなどの事業における仕掛けづくりを得意とする」「表に出てこない不動産情報が重要であり、価値がある情報だと考えている」とする。

鹿大水産卒、建設業で修行して不動産業へ事業転換

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奄美大島の喜界島出身だった父と、特攻基地と武家屋敷で知られる知覧町出身の母を持ち、鹿児島市で生まれ育った武田代表は、地元の鹿児島大学水産学部に進学した。
大学4年時には、練習船に乗って2カ月にもおよぶ航海実習も経験した後に就職したのは、鹿児島県内の地場大手企業だった。
「3人兄弟の長男であり、就職も地元・鹿児島の地場企業を選んだ。会社での配属先として、アルバイトで経験したサッシ関連の仕事を生かして建材部門を希望したものの、初任地は熊本市内のガソリンスタンドだった」
両足とも先天性股関節変形症で歩行が不自由だった武田代表にとって、歩き仕事の多いガソリンスタンド勤務は困難な職場となった。そんなある日、ある人物と知り合う。

「運命的に出会った社長が経営する建設会社に転職して7年間、勤務した。修行後に当初は建設業として起業したものの、資金不足だったこともあり、1年足らずで不動産業に転じた。建設業から不動産業へ業態を変えると、いままでライバルだった同業他社の建設会社が不動産業での顧客に変わった」と武田代表は目を細める。
建設業から不動産業に業態転換後、建設会社でのサラリーマン時代の経験を生かして、他の不動産会社が手掛けない借地のとりまとめなどを積極的に手掛けて、ゼネコン向けをはじめとする事業用不動産を確保していく仕組みづくりに心血を注いだ。さらに企業や工場などの誘致では、地元行政ともタイアップして取り組んだ。

『湖池屋ポテトチップスのり塩』『カラムーチョ』『湖池屋プライドポテト』『じゃがいも心地』『湖池屋STRONG』などのポテトチップス製品で知られる株式会社湖池屋は2021年8月 同社にとって九州初の生産拠点である九州阿蘇工場を開設した。
同工場の誘致でも行政との二人三脚で取り組んだ武田代表は、「熊本は良質で豊富な水に恵まれていることに加え、熊本地震で甚大な被害を被った益城町の復興に貢献できる点を強く訴えた」「九州の真ん中に位置する熊本は九州各地からの原料調達や製品出荷が便利なだけでなく、九州中の人たちが工場見学で訪れやすいという好立地が評価された結果、誘致が実現できた」と、目尻を下げる。

座右の銘は「敬天愛人」、元『盛和塾』メンバー

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座右の銘として「敬天愛人」を挙げる武田代表は、郷里が輩出した一大経営者である故稲盛和夫氏が塾長を務めた『盛和塾』のメンバーの一人でもある。「まずは、タケダコーポレーション九州を福岡の地に根付かせていきながら、新たな工業団地の開発や次世代の人材育成にも取り組んで会社としても大きくしていきたい」と、武田代表は胸を膨らませる。
3年前の股関節手術を受けて、日常生活での不便を感じなくなったことも福岡進出の決め手になったことを明かす武田社長は時間を見つけてトライアスロン競技に出場し、遠泳やロードバイク、魚釣りなどでリフレッシュする。

DATA

名 称:株式会社タケダコーポレーション九州
住 所:福岡市博多区博多駅東1丁目14-25 新幹線ビル2号館 4階B室
設 立:2021年9月10日
代表者:代表取締役 武田匡弘
事 業:各種不動産の売買・賃貸・店舗誘致・企業誘致・マンション用地・工場・倉庫・資産の有効活用の提案
URLhttps://www.takeda-c.net/company2/

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