【人物図鑑】福岡・宗像でグローバルな交流や学びを得られる総合施設(アリーナ)が生み出す未来

【画像】株式会社グローバルアリーナ 営業本部 宗政茜

株式会社グローバルアリーナ
営業本部
宗政茜

株式会社グローバルアリーナ
営業本部
宗政茜

むねまさ・あかね】
1978年3月15日生。長崎県佐世保市出身。活水高校卒~活水女子短期大学卒~福岡大学卒。西日本シティ銀行に就職後、韓国料理教室の運営を経て、2015年に韓国の淑明女子大学大学院・伝統食生活文化専攻修士課程修了。2017年2月、『山海酒房のんのこ』店長に就任。2020年7月、株式会社グローバルアリーナの飲食部門統轄に就く。2023年5月同社営業本部において、法人や教育機関などの宿泊営業を担当する。趣味はウォーキング。好きな言葉は「情熱」「思い」。

【3Points of Key Person】

多目的スポーツ・文化施設『グローバルアリーナ』で法人営業を担当
◎ グローバルアリーナで子ども向けに次世代の語学教育やスポーツ教育
◎ 今後、新たな取り組みや挑戦を通じて地域に伴走しながら貢献していく

福岡PayPaýドーム6個分相当の広大なグローバルアリーナ

【画像】株式会社グローバルアリーナ 営業本部 宗政茜

緑豊かな天然芝の球技場、広々としたグラウンド、テニスコート、体育館、英国風の宿泊ロッジ群、レストラン・ショップの数々……。
福岡県宗像市東部、県道29号沿いにある多目的スポーツ・文化施設『グローバルアリーナ』には、国内外からスポーツ選手や子どもたちが集まり、家族連れや住民らも訪れて、思い思いに楽しんでいる。

福岡PayPaýドーム(広さ約7ヘクタール)6個分に相当する広大なグローバルアリーナは、サニックス創業者の故宗政伸一氏が私費を投じて「青少年育成に貢献できるものを……」との思いで建設した一大施設だ。
2000年のグローバルアリーナ開業と共に始まったサニックスワールドラグビーユース交流大会は〝世界的な高校ラグビーの登竜門〟として毎春、国内8チーム・海外8チームの計16チームで熱戦を繰り広げる。
「国内外の高校生ラガーマンらが、ラグビーを通じて国境を越えて出会い、グラウンド外でも親しく交流している姿を見ると、本当にうれしい」。株式会社グローバルアリーナ営業本部に勤務する宗政茜さんの語るまなざしは優しい。

「泊まる」「食べる」「スポーツ」「集まる」「学ぶ」━━━━。
複数のスポーツ施設と宿泊施設が一体になった民営の多目的スポーツ・文化施設であるグローバルアリーナにおいても昨今、コロナ禍の荒波は押し寄せた。
ラグビーユース交流大会をはじめサニックス杯国際ユースサッカー大会やサニックス新体操団体選手権、サニックス旗福岡国際中学生柔道大会、サニックスカップU-17国際ハンドボール交流大会、サニックスOpen新体操チーム選手権などの大会は軒並み中止や規模縮小に追い込まれた。そして、宿泊客や飲食客らの足も遠のく。

その後、2023年5月の新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行による〝コロナ明け〟を迎え、宗政さんは企業関係者や学校関係者向けにグローバルアリーナを用いた新たな活用提案で東奔西走する。
「コロナ禍によってリモート勤務やオンライン会議などへシフトしたものの、コロナ明け後、あらためてリアルの良さやライブの魅力、そして〝場〟のあることの大切さが見直されていると思う」「学校関係者の方々からも生徒らが寝食を共にすることで付き合いやコミュニケーションが深まっていくという話を聞いており、あらためてリアルな場でのコミュニケーションの大切さを実感している」と、宗政さんは朗らかな表情をみせる。

どもたちがグローバルに交流できる総合施設(アリーナ)

【画像】株式会社グローバルアリーナ 営業本部 宗政茜

仕事一筋だった父の背中を見て育った宗政さんは、父が仕事上でよく出掛けた韓国に興味を抱いた。
その後、父の知人らの縁もあって宗政さんは渡韓、現地の大学院に留学して食文化の研究を始めた。
そして、生活の基盤も韓国へ移そうと考えた矢先、父の急逝で急きょ帰国することになった。

晴天のへきれきで父が残した飲食事業を引き継き、博多駅近く居酒屋で店長を務めることになった。
自らも飲食現場の第一線に立つ怒涛の日々を過ごした後、グローバルアリーナへ移り、飲食部門を統括した。その後、営業本部に転じ現在に至る。

2017年から宗像市内の小学校4年生を対象に外国人教師が指導して〝英語漬け〟の日々を送る『イングリッシュキャンプ』がグローバルアリーナで開催された。
「最初、遠慮がちだった子どもたちも外国人教師がいろいろ話し掛けているうちに心を開き、英語に慣れ親しんでいった。そして、キャンプ終了時には、子どもたちが後ろ髪を引かれながら、帰宅の途に着く姿を数多く目にした」という宗政さんは、イングリッシュキャンプの成果を実感した。
そして、好評だったイングリッシュキャンプは今年2023年、小学校・中学校へ拡大しており、グローバル時代に向けた新たな取り組みとして注目を集めている。

「多目的スポーツ総合施設としてのハード面で充実している点もグローバルアリーナの強みの一つであり、今後いろいろ生かしていきたい」と考える宗政さんは、新たな取り組みである『宗像アカデミー教室』にも力を注ぐ。
各学校における部活動の代行にもなり得る同アカデミーは、サッカーやテニス、バレーボール、バスケットボール、卓球など11種目を専門インストラクターが指導する。
今年2023年9月からのスタートを予定しており、子どもたちは学校の枠を超えたクラブチームで切磋琢磨していく。

グローバルな視座、情熱・思いで地域貢献を図る

【画像】株式会社グローバルアリーナ 営業本部 宗政茜

「今後、こども食堂や学童保育などにも取り組んでいくことを通じて、地域に貢献していきたい」とする宗政さんは、「遊びの中に学びがあり、スポーツを楽しみながら心身を鍛えていく。そして、英語をはじめとする外国語でコミュニケーションを図っていくことを通じて、異文化を学んでいくことは大切だと思う」と、目尻を下げる。

好きな言葉として、「情熱」「思い」を挙げる宗政さんは、「何事も思いや情熱を持って取り組んでいきたい」と真摯な姿勢を崩さない。
グローバルな視点で情熱を注ぎこみつつ、ローカルへの思いを抱きながら、地域と伴走し続ける。

DATA

名 称:株式会社グローバルアリーナ
住 所:福岡県宗像市吉留46-1
設 立:1999年7月12日(開業:2000年4月1日)
代表者:代表取締役 近藤勇
事 業:多目的スポーツ総合施設
URLhttps://global-arena.org/

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