【人物図鑑】世界初のAIグラビアオーディションを開催、新たなビジネス創造に挑む

【画像】アトミックホールディングス株式会社 代表取締役 本山晃大

アトミックホールディングス株式会社
代表取締役
本山晃大

アトミックホールディングス株式会社
代表取締役
本山晃大

【もとやま・こうだい】

1996年5月17日生、長崎県佐々町出身、長崎県立佐世保商業高校卒~福岡大学商学部貿易学科中退。両親の離婚によって、母子家庭で育つ。中学時代にスマートフォンでWebサイトを作成して収益化する。高校時代にクラブイベントを企画・運営する。大学進学後、多彩な事業を立ち上げる。2023年3月アトミックホールディングス株式会社を設立して、代表取締役に就任。現在、グループ企業17社を率いる。

【3Points of Key Person】

0円オーディションによるインフルエンサーマーケティングを提案
◎ 小学生で携帯電話を手にして中学生でWebビジネスを始めた若手起業家
◎ 親不孝通りの町内会長に就任し、新たなまちづくりに取り組み始める

企業・自治体の販促や集客向けに0円オーディションを提案

【画像】アトミックホールディングス株式会社 代表取締役 本山晃大

世界初のAIグラビアモデルオーディションを親不孝通りのIT会社が、出版社と組んでWeb上で開催した━━。
AIによるデザイン作成やビジネス支援、VTuber制作、海外ビジネス支援、EC事業などを手掛けるアトミックホールディングス株式会社の本山晃大代表取締役は、「誰もやってないことに挑戦して、新しいカルチャーをつくり出すことが好き」「今回、オーディションでAI絵師らがお金を稼げる仕組みを提供し、彼らをクリエイターとみなされるようにしていきたい」との意図を語る。

グループ企業17社の中核企業である同社では今後、企業や自治体向けにインフルエンサーを起用した〝投げ銭〟オーディションをWeb上で開催していく。
そして、主催者負担0円の販促や集客支援を本格化させていく考えだ。
「SNSの発達・普及で一般人が数多くのフォロワーやファンを獲得して、『インフルエンサー』と呼ばれる人たちも登場している。その一方、多くのインフルエンサーは、収益化で苦労しているのも事実だ。インフルエンサーの情報発信力を企業や商品のPR活動に生かしていくWebオーディションの開催を通じて、インフルエンサーの収益化に貢献していきたい」と、本山代表は意欲的だ。

中学生で収益化、高校生でイベント企画、大学中退で事業本格化

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「やはり彼は天性の起業家だと思う」とは、本山代表をよく知る経営者の言葉だ。
本山代表自身は2歳の時、両親が離婚して母子家庭で育った。
離婚後、母はタクシードライバーとしてハンドルを握り、息子を育てた。
9歳の時、母がauショップで働き始めると、本山少年は小学生ながら携帯電話を手にした。

スマートフォンの登場時、中学生だった本山少年はWebサイトを制作してバナー広告で収益化する。
そして、各中学校の掲示板サイトをゲリラ的に立ち上げた。
「ちょうど、スマホアプリの草創期であり、掲示板サイトを用いてアプリケーションのインストール広告事業で稼ぎ出した」ことを本山代表は明かす。その一方、おもちゃ屋やテキ屋でのアルバイトも経験した。

高校進学時、担任が薦めたのは、普通科の進学高でなく、国際コミュニケーション科のある商業高校だった。
そして、本山代表は高校1年時、ワシントン大学への短期留学の機会を得た。
高校3年間、首席だったという本山代表は、県下で選抜された高校生50人がハウステンボスで〝英語漬け〟となる宿泊研修にも毎年選ばれた。

高校時代もお好み焼き屋やホテルでの清掃などのアルバイトを経験した本山代表は、「お金を稼ぐこと自体が楽しかった。いまから振り返ってみると、一種の反抗期だったのかもしれない」と、当時を振り返る。
「見方によっては、居場所探しだったともいえる」と、いたずらっぽい表情をみせる本山代表は高校時代、地元・佐世保で高校生によるパフォーマンスイベントの企画・運営も手掛けた。
若者ら1000人規模のイベントを商店街振興も兼ねて開催したこともある。さらに高校時代はクラブイベントの全盛期であり、福岡市・親不孝通りへ毎週、遠征してクラブイベントを企画・運営していた。

「貿易格差をなくしたいという思いを進学理由として語った」という本山代表は推薦入試で福岡大学へ進学した。
もっとも、入学直後の1週間は講義に出たものの、その後学校から足が遠のいた。
当時の住まいは、起業家らが暮らすシェアハウスだった。そして、ビジネス仲間らと自らもシェアハウスを開設している。
その後、参加した青森県のビジネスコンテストで白神山地のワカメを知った。
アジア向け販売を企画し、香港や中国・深圳を経て、フィリピンへ進出する。
現地で販促集団『ワカメボーイズ』はヒットしたものの、肝心のワカメは売れなかった。

一方、シェアハウスを立ち上げた仲間らとは、ネット通販やSNS広告ビジネス、イベント開催、各種営業代行などの新規事業を矢継ぎ早に仕掛けた。
中でも営業代行では、ソフトバンクの営業成績での日本一やBBIQのインターネット回線販売での九州一という実績を上げた。
また、体育系学生らを対象にした新卒採用支援も手掛けた。そして、20歳で結婚して子供が生まれたのを機に上京する。

相次いでビジネスを立ち上げて事業化していく中、本山代表自身は、海外を飛び回っていることが多かった。
そして、「これまでいろいろなビジネスに挑戦してきた」とする本山代表は、「成功したビジネスを事業会社化した結果、異色の企業グループになっている」と、現状を説明する。
新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックで大半の事業が停止に至る事態となった。
暗中模索の中、かつて中国・深圳で見つけた新タイプの電子タバコを〝持ち運びシーシャ(水タバコ)〟のコンセプトで売り出すと、異例の大ヒットとなった。そして、人気YouTuberヒカルとのコラボ商品も誕生して話題を集めている。

26歳の若さで親不孝通り町内会長、新たなまちづくりに挑む

【画像】アトミックホールディングス株式会社 代表取締役 本山晃大

「事業で安定した基盤を築いた後は、新しい国づくりを目指していきたい」と、本山代表はかねてから唱えていた。
その第一歩として親不孝通りにある天神三丁目町内会会長に26歳の若さで就いた。
就任後、早速町内会による全国初のワーキングスペースの開設をはじめ、親不孝通りでの箱型デジタルサイネージの設置、町内会員向け部活動などの従来無かった取り組みを実現していく。

「町内の居住者のうち95%は単身世帯だ。年齢的にも20代までが7割を占め、30代まで含めると8割余りとなり、若くて面白い街だ」
本山代表は、はつらつとした表情で語る。
かつての人気ドラマ『リッチマン、プアウーマン』で主人公の日向徹役だった小栗旬が語ったセリフ「今ここにない未来は自分で創る!」を好きな言葉として挙げる本山代表にとって、挑戦の日々は依然続く。

DATA

名 称:アトミックホールディングス株式会社
住 所:福岡市中央区天神3-6-8-4F
創 業:2023年3月
代表者:代表取締役 本山晃大
事 業:VTuberやAR•VRなどの制作業務
URLhttps://atomicholdings.jp/

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