【人物図鑑】ネット通販(D2C)での“売れる広告”の普及に全力投球する

【画像】株式会社売れるネット広告社 代表取締役社長CEO 加藤公一レオ

株式会社売れるネット広告社
代表取締役社長CEO
加藤公一レオ

【画像】株式会社売れるネット広告社 代表取締役社長CEO 加藤公一レオ
株式会社売れるネット広告社
代表取締役社長CEO
加藤公一レオ

【かとう・こういち れお】
1975年8月8日生、ブラジル・サンパウロ出身、アメリカ・ロサンゼルスで育ち、西南学院大学経済学部卒。1998年4月三菱商事株式会社に入社。電子材料関連ユニット電子部品の海外担当、その後、ハバスワールドワイド日本法人へ転職した後、株式会社アサツーディ・ケイ(現ADKホールディングス)に転じる。2010年3月1日株式会社売れるネット広告社を設立して、代表取締役社長CEOに就任。2013年1月東京オフィスを開設、2018年7月『確認画面後でアップセル』で特許取得。座右の銘は「人生はドラマ」。著書に『単品通販“売れる”インターネット広告』(日本文芸社)、『100%確実に売上がアップする最強の仕組み』(ダイヤモンド社)、『伝説のEC猫レオレオ 売れるネットショップ繁盛記』(impress Digital Books)がある。

【3Points of Key Person】

ネット通販(D2C)での“売れる広告”の普及に取り組む
◎ 大手企業でネット広告業界の“寵児”となった後に自ら起業
◎ ネット通販支援のクラウドサービスやコンサルティングサービスの提供で世界市場を目指す

1000回以上のA/Bテストから導き出した成功の仕組み

【画像】株式会社売れるネット広告社 代表取締役社長CEO 加藤公一レオ

今日、日本における数少ない成長市場の一つがネット通販(D2C)だ。経済産業省調べによると、2019年におけるネット通販の市場規模は、前年比7.65%増の19兆4000億円だった。また、同年のネット広告費1兆6630億円(電通調べ)は、長年首位だったテレビ広告費を上回った。昨今、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛で生じた“巣ごもり消費”も追い風となって、ネット通販の市場拡大に拍車が掛った状況にある。

ネット通販を手掛ける各社では広告を投資として捉えており、費用対効果に対してシビアに考えている。このようなネット通販での広告は、売上につながるダイレクト広告、つまり“売れる広告”が主流だ」と、株式会社売れるネット広告社の加藤社長は解説する。
ネット通販の広告・宣伝・販売促進に関するクラウドサービスや、コンサルティングサービスを提供する同社について、「“ネット通販”דネット広告”に特化して、事実ベースで“100%確実”に広告の費用対効果を上げる“最強の売れるノウハウ”を提供している」と、加藤社長は自らの強みを説く。

『売れるネット広告社』の強みである、“最強の売れるノウハウ”のカギは『A/Bテスト』だ。A/Bテストとは、同じ条件で複数の広告デザインを露出し、その反応から最も効果の高い広告デザインを測定するテストである。
「われわれはネット広告にA/Bテストを導入した先駆けであり、膨大な広告費をお預かりし1000回以上もA/Bテストを繰り返してきた」と、加藤社長は力強く語る。
会議室において数人が仮説ベースで広告デザインを選んでいた従来の広告を“運任せのギャンブル”とみる加藤社長は、「10社以上で広告の費用対効果が上がったA/Bテスト結果、つまり、事実ベースの“最強の売れるノウハウ”は、あらゆるクライアントに横展開でき、再現性が高く確実にクライアントを成功に導くことができる」と自信をみせる。

スーパーリーマン転じて異色の起業家となる

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ブラジル・サンパウロに生まれ、アメリカ・ロサンゼルスで育ち、福岡市内の大学キャンパスで学び、大手総合商社の三菱商事に入社した加藤社長は、世界6位の外資系広告代理店ハバスワールドワイドの日本法人に転じた後、広告代理店大手のアサツーディ・ケイへ移った。
企業という“舞台”において知識や経験、スキル・ノウハウを身に付けた加藤社長は、当時“日陰者”扱いだったダイレクトマーケティング型のネット広告の真価に注目した。そして実践的に活用した加藤社長は一躍、ネット通販界の“寵児”となった。

もっとも、自ら新境地を切り開いた陰には、加藤社長なりの苦悩もあった。
「ダイレクトマーケティング型のネット広告を手掛ける前、サラリーマン時代にあるクライアントからの巨額な広告宣伝費でイメージ広告(ブランディング広告)を大々的に展開した。しかし、売り上げに結びつかずに倒産した経験が個人的なトラウマになった」ことを明かす。
本社勤務から九州支社へ異動となった加藤社長は、通販会社のやずやと出会う。当時、チラシ広告でA/Bテストを繰り返していたやずやの担当となった加藤社長はネット広告にA/Bテストを導入した。
そして、当初0円だったやずやのネット通販は、売上高100億円規模となる一大部門に育った。

本の執筆、イベントでの講演、業界向けコラム連載、SNS投稿……。会社の看板でなく個人名で仕事を受注していくために加藤社長は、自己ブランディングに徹した。
その結果、ネット広告取扱高で自社の1/4を占めるまでになった加藤社長だが、「同世代のベンチャー起業家が冒険もいとわず急成長していく姿を見て、安定した大企業に身を置く自分自身に嫌気が差して、コンプレックスを感じるようになった」。そして、1年掛かりで会社を説得して自らの起業を果たした。

創業時、九州は“通販王国”として全国から脚光を浴びていた。創業3年目に東京へ進出した加藤社長は、首都圏に本社を構える大手企業などを次々とクライアントとして獲得していく。
さらに独自のクラウドサービスの拡充も相まって事業は拡大の一途をたどった。通販売上高ランキングTOP100社の約7割と取引実績をもつ同社は、2020年10月、『九州のデジタルマーケティング企業売上ランキング』で1位を獲得した。

海外で生まれ育ち、福岡から世界市場を目指す

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「『ありがとう』という言葉の響きに仕事への重みを感じ、独立後の10年間が最高の人生だと実感できて、ものすごくうれしかった」
2020年2月に会社設立10周年パーティーを開催して、創業時からのクライアントら約150人の参加者一人一人とあいさつした加藤社長は破顔一笑だ。

企業理念として、「“最強の売れるノウハウ”を用いて関わるすべての企業を100%成功に導くことで世界中にたくさんのドラマを創る」を掲げる加藤社長にとっての新たな挑戦は海外進出だ。
「今後3年以内に台湾やベトナムなどの東南アジアを足掛かりにして、海外の通販会社向けにネット通販のクラウドサービスやコンサルティングサービスを提供していく」とする加藤社長は構想実現への布石を打つ。

通販王国・九州のレガシーを受け継ぐ加藤社長は、自らが生まれ育った海外を見つめながら、福岡の地から世界市場へ向けて、いま羽ばたこうとしている。

DATA

名 称:株式会社売れるネット広告社
住 所:福岡市早良区百道浜2-3-8 RKB放送会館 4階
設 立:2010年3月1日
代表者代表取締役社長CEO 加藤公一レオ
事 業:ネット通販(D2C)の広告・宣伝・販売促進に関するクラウドサービスの提供およびコンサルティングサービスなど
URLhttps://www.ureru.co.jp

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