【人物図鑑】歴史ナビゲーターとして歴史の本質を明らかにする〝令和〟の志士

【画像】九州・歴史・観光戦略研究所 代表 歴史ナビゲーター 井上政典

九州・歴史・観光戦略研究所 代表
歴史ナビゲーター

井上政典

【画像】九州・歴史・観光戦略研究所 代表 歴史ナビゲーター 井上政典
九州・歴史・観光戦略研究所 代表
歴史ナビゲーター

井上政典

【いのうえ・まさのり】
1956年12月1日生、福岡市出身、西南学院大学経済学部卒。1981年4月明治生命保険相互会社(現明治安田生命保険相互会社)に入社。東京をはじめ、福岡や鹿児島、筑後小郡、横浜、大坂、東京、北海道に転勤して、営業所長や営業推進部長、研修センター長などを歴任した後、2005年9月に退職。2011年2月に九州・歴史・観光戦略研究所を立ち上げる。2012年3月に承天寺で『博多の恩人聖一国師物語』を原作・プロデュースして上演。『別冊宝島 軍師官兵衛その戦略と生涯』(宝島社、2013年)や『明治日本の産業遺産 丸わかりBOOK』(QBC九州ビジネスチャンネル編集部、2015年)にコラム寄稿。著書に『オッショイ!福岡の神社が面白い』(啓文社書房、2017年)、『博多の恩人・聖一国師と博多祇園山笠』(集広舎、2018年)がある。

【3Points of Key Person】

◎歴史ナビゲーターとして、歴史の本質や真理を明らかにしていく
◎明治生命の営業所長として、群を抜く実績を上げた武勇伝の持ち主
◎〝君臣一如〟の祖国のために〝令和〟の志士として粉骨砕身

歴史学者と一線を画す、歴史ナビゲーターとは何者なのか

【画像】九州・歴史・観光戦略研究所 代表 歴史ナビゲーター 井上政典

私自身は、歴史学の専門家ではない」―『オッショイ!福岡の神社が面白い』(啓文社書房刊)や『博多の恩人・聖一国師と博多祇園山笠』(集広舎刊)の著作が著した、『歴史ナビゲーター』の井上政典九州・歴史・観光戦略研究所代表は、にこやかな表情で語る。

「歴史学とは、文献に基づいて解釈していく学問である。これに対して歴史ナビゲーターは文献だけでなく、世界史的な視点をはじめ、経済学や軍事学などの観点や知識も織り込むことで歴史が〝点〟から〝線〟へ、そして〝面〟へと広がり、さらに現地に足を運んで検証していくことで重層的かつ立体的に見ることができる」と、井上代表は自負を語る。

歴史ナビゲーターである井上代表は、作家・講演家をはじめ、企業研修講師やコラムニスト、コーディネーター、会社顧問などの多彩な〝顔〟を持つ。自らの屋号として、歴史とともに観光を冠した点について、「『易経』の《観国之光,利用賓于王》を語源とする『観光』はsightseeingの訳語であるとともに、『観』は観音菩薩の観音にも由来して、《見えないモノが見えてくる》《聞こえないモノが聞こえてくる》の意味がある」と明かす。
その上で井上代表は、「歴史へいざないながら、分かりやすく親しみやすく解説していくことで、その本質を明らかにしていくナビゲートを通じて、新たなモノの見方を導き出すのも歴史ナビゲーターの仕事である」と真剣なまなざしで向き合う。

博多祇園山笠の生みの親といわれる鎌倉中期の高僧、聖一国師の生きざまを描いた歴史劇『博多の恩人聖一国師物語』が2012年3月、師自ら開山した承天寺で上演されて大きな話題となった。
同劇の原作・プロデュースをした井上代表は、「座長率いる役者陣に加え、筑前琵琶の演奏や日本舞踊の演舞、さらに庭で座禅する僧侶の後ろ姿などの演出などを試みた。評判が評判を呼んだ結果、3日間で約800人もの観客があり、《分かりやすく、楽しかった》《歴史のロマンに浸れた》《格調高く素晴らしい舞台だった》などの声が数多く寄せられた」と破顔一笑だ。

生保の優績営業所長は歴史を学び、数々の武勇伝を残す

【画像】九州・歴史・観光戦略研究所 代表 歴史ナビゲーター 井上政典

両親ともに教員という家庭で生まれ育った井上代表は学生時代、英会話を実践的に学ぶESSサークルに所属しながら、学習塾講師としても頭角を現した。実績に応じて歩合制で支払われたアルバイト代は当時、サラリーマンの月給の倍となる高額であり、塾長からの熱心なスカウト話があった。

しかし、井上代表は、「サラリーマンになって、トップを目指していく」との心意気で1981年4月、明治生命保険相互会社に〝創業100周年社員〟として入社した。
入社後、主に営業畑を歩み、営業所長や営業推進部長、研修センター長などを歴任した。井上代表は営業所長時代、「小さな文字だらけで誰も読まない生命保険約款をもとに自他の商品特性を明らかにしながら、生命保険を販売する」というユニークな手法を導き出して営業所での販売実績を上げていく。
また、得意の英語を生かして当時まだ珍しかった英文ニューズウィークの最新情報や世界情勢などを企業経営者らに伝えていくなどの努力を重ねて、取引先からの信頼をかち取った。
その一方で監督官庁の担当課長による厳しい口頭試問をクリアしての保険加入などの武勇伝も残した。

仕事柄、九州から北海道まで転勤した経験を持つ井上代表は生来の歴史好きもあって、「赴任した土地の歴史に調べて、いろいろ学んでいくと、地元の人たちと自然に仲良くなれる」と目を細める。
営業所長として群を抜く販売実績を上げた半面、組織内で〝トップの芽〟が無くなったことを実感した井上代表は、家族と離れ離れだった北海道勤務も考慮し、一家そろっての帰福を決断して会社に退職届を提出した。
そして、北海道から福岡までの約2000キロの道のりをクルマのハンドルを握りながら各地の名所・旧跡を訪ね、1週間掛かりの帰路となった。帰福後、企業顧問を務めた後、九州・歴史・観光戦略研究所を立ち上げ、歴史ナビゲーターとしての活動を本格化させて今日に至る。

〝令和〟の志士として、〝君臣一如〟の祖国のために働く

【画像】九州・歴史・観光戦略研究所 代表 歴史ナビゲーター 井上政典

「国益を考え、祖国のために活動している」とする井上代表は、「日本の課題はエネルギー問題と少子化問題である」「先の大戦でもエネルギー問題が原因だっただけに解決に向けて取り組んでいく必要がある」と説く。今後の原発再停止に危機感を抱く井上代表は、官邸などへの署名活動に汗を流す。

座右の銘として、華厳経の中心的な思想である『一即多・多即一』を挙げる井上代表は、「一即多・多即一の《一なるものは無限であり、無限なるものは一である》という考え方は、ラグビーの精神であるONE FOR ALL,ALL FOR ONEとも相通じる」と、東西の思想・精神を重層的かつ立体的に捉えていく。

「私たち日本人は日本国あっての個人であり、その個人によって日本国は成り立っている。つまり、君臣一如の国である」と、歴史ナビゲーターとして活動する井上代表が、自らの活動をなぞらえる歴史上の人物は、坂本龍馬だ。
令和の時代を迎えて井上代表が今後、いかに〝日本を今一度 せんたく〟していくのか。歴史ナビゲーターとしての井上代表の動きから目が離せそうにない。

DATA

名 称:九州・歴史・観光戦略研究所
住 所:福岡県大野城市三笠川6-5-12 株式会社ハマ・テック内
創 業:2011年2月
代表者:代表 井上政典
事 業:作家・講演家、企業研修講師、コラムニスト、コーディネーター、会社顧問
URLhttps://ameblo.jp/rekishinavi/

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