【人物図鑑】福岡発の会員制ビジネスコミュニティーによる飽くなき挑戦

株式会社日本スクラム会 代表取締役 中島修平

株式会社日本スクラム会
代表取締役
中島修平

株式会社日本スクラム会 代表取締役 中島修平

【なかしま・しゅうへい】
1960年5月8日生、宮崎市出身、宮崎大学工学部応用物理学科卒。富士通系のシステム開発会社に勤務した後、九州松下電器株式会社(現パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社)に転じ、その後フリーランスのSEとして独立。独立系システム開発会社を創業して清算後、2012年に株式会社エスアイホールディングスに入社、経営戦略室室長に就任した、システム開発やインターネット戦略、日本スクラム会の運営などを担当する。2015年11月、株式会社日本スクラム会の代表取締役に就任。趣味は読書、小説執筆、ウォーキング、ジョギング。

【3Points of Key Person】

会員制ビジネスコミュニティー運営会社の代表を務める
◎ 自らの起業経験の失敗から情報と人脈の重要性を知る
◎「仲島周兵」のペンネームで小説をAmazonから出版

株式会社が運営する九州最大級のビジネスコミュニティー

株式会社日本スクラム会 代表取締役 中島修平




毎月70人~100人の経営者やビジネスマン、個人事業主らが集まり、マーケティングやブランディングなどのビジネス研修や経営セミナー、さらに交流会を開催している『日本スクラム会』(会長・山田晃久、株式会社エスアイホールディングス代表取締役)。
株式会社が運営する会員制の異業種によるビジネスコミュニティーとしては、九州最大級の規模だ。

「コミュニティーとは、それぞれが持っている課題や夢を実現するために〝思い〟を持ち寄る環境といえる」と考えるのは、運営会社である株式会社日本スクラム会の中島修平代表取締役だ。

「単なる名刺交換の場でなく、コミュニティー的な運営をしていくことで、企業経営やビジネスに直結するコミュニケーションの場となっている。そして、交流会を通じた人脈づくりやホンネで語り合える仲間づくりを通じて、経営課題の解決や新たなビジネス創出の機会にもなっている」と語る中島代表の表情は清々しい。
大規模な月例会に加えて、小規模な懇親会や経営座談会も毎月開催しており、さらに会員による自発的な集まりや会合もあり、会としての活動は活発だ。

2015年11月、親会社だった株式会社エスアイホールディングスの運営統括から株式会社日本スクラム会のトップに就任した中島代表は、「以前は、仕事上でつながりたい会員が多かったと思う。最近では、経験豊かな経営者とつながりたい、仲間としてやっていきたいという新入会員が増えている」と率直に語る。

2024年1月、独立採算による運営体制へ移行した後も引き続き経営の舵取りを続けて、黒字転換を果たした中島代表は、「さらに会員の輪を広げていくことで運営会社としての利益も確保していきたい。そして今後、会員が積極的に情報発信できる場や機会も増やしていきたい」と思いを膨らませる。

そして、中島代表は、自身の経験に基づいて情報やつながりの大切さを語り、ホンネで語り合える仲間の存在意義を説く。

システム会社創業で実感した経営者としての天国と地獄

株式会社日本スクラム会 代表取締役 中島修平

「もともと機械いじりが好きだった」と言う中島代表は、地方国立大学の工学部に学び、卒業時に公務員技術職を志望していた。
しかし、卒業年次には技術職の採用枠がなかった。
このため、恩師の紹介で富士通系のシステム開発会社に入社し、システムエンジニア(SE)としてのスタートを切る。

当時は、PC-9800シリーズが人気を集めた時期であり、IBM・富士通・NECが覇権を争う時代だった。
入社後、富士通へ出向して本社で勤務する日々が続いた。
結婚して子宝にも恵まれた中島代表は、九州への望郷の念が高まっていく。そして、九州松下電器株式会社(現パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社)に転じ、海外向けファックス事業などを手掛けた。

その後、フリーランスのSEとして独立して派遣で働く一方、受注したシステム開発の案件をSE仲間らで一緒に取り組んだ。
「今風に言えば、システムエンジニアのコミュニティーだった観がある」と目を細める中島代表は、リーダー役を務めた。
フリーランスのSE仲間らとの活動の延長線上として、独立系のシステム開発会社を立ち上げた。

創業時、行政関係のシステム開発も含めて業績は順風満帆そのものだった。当時、企業経営者として日本スクラム会の存在を知り、中島代表は一会員として入会した。

その後、リーマンショックという荒波の到来とともに、システム開発案件の中止や延期が相次いだ結果、一気に会社が行き詰まった。
窮地に立たされた中島代表は当時、数少ない信頼できる人物に相談したところ、「会社を潰すしかない」とのアドバイスを信じて、自らの会社を清算する決心をした。

その後、山田会長をはじめスクラム会のメンバーから、「会社を存続させる方法は、他にいろいろあった」「相談してくれたら、生き残りに向けて協力した」との言葉を聞いた。
「経営者としての情報不足やヨコのつながりの無さを実感した」という中島代表は、「情報の大切さ、つながることの重要性、そしてホンネで語り合える仲間の大切さについて、身をもって痛感した」と振り返る。

そして、基幹システムの見直しを検討していた株式会社エスアイホールディングスに経営戦略室長として入社した。
同社では、システムの再構築やインターネット戦略とともに日本スクラム会の運営サイドも担当することになる。

「HowやWhatなどの方法論より、本質を問うWhyが大切だ」

株式会社日本スクラム会 代表取締役 中島修平

株式会社が運営するビジネスコミュニティーの今後について、「激動の時代を迎えて、社会が大きく変わっていく中、個々の力が重要になってくる。昨今、連携やつながりがより重視されており、ビジネスコミュニティーに参加されている会員の方々の可能性を一層高めていきたい」との考えを中島代表は示す。 

その上で「会員をさらに増強していくことで会員間の交流をもっと促進して、新たなビジネスイノベーションを起こしていきたい」「ホンネで語り合える仲間がいて、専門家の知識も生かしていかないと、今後生き残れない」と語る。

インターネット時代を迎え、さらにAIの登場で大きく変わるビジネス環境を踏まえて、「人々は回答を求めてHowやWhatなどの方法論を尊重しがちだ。本来は、本質や根源を問うWhy(なぜ)が大切になってくる」との自説を説く。

物語を用いたイメージや持論の伝達に挑む中島代表は2025年3月、Amazonから「仲島周兵」のペンネームで小説『それぞれの正義』Kindle版を上梓した。

座右の銘として、「継続は力なり」を掲げる中島代表は、鹿児島出身の父からの遺訓でもある「敬天愛人」を胸に刻み続ける。

DATA

名 称:株式会社日本スクラム会
住 所:福岡市博多区博多駅前2-17-1 SIHD博多プレステージ本館9F
設 立:2024年1月1日
代表者:代表取締役 中島修平
事 業:会員制ビジネスコニュニティーの運営
URLhttp://www.e-scrum.com

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