【人物図鑑】抹茶でグローバル起業。福岡で新たな次世代育成と地方創生に挑む

株式会社スポーツネーション 
執行役員エリア開発責任者兼副社長 三木浩江

株式会社スポーツネーション
執行役員エリア開発責任者兼副社長
三木浩江

【みき・ひろえ】
1994年9月18日生、愛知県日進市出身、四日市高校卒~名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科卒。大学時代に休学し、世界7カ国で海外マーケティング活動に従事。大学卒業後の2018年、南米・ペルーにて抹茶ブランド『MIKI MATCHA』を起業。SNS総フォロワー20万人を獲得し、南米最大の『オンライン日本祭り』を主催。2022年に帰国し、株式会社スポーツネーションに参画。2024年副社長に就任し、エリア開発責任者として事業開発に従事する。

【みき・ひろえ】

1994年9月18日生、愛知県日進市出身、四日市高校卒~名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科卒。大学時代に休学し、世界7カ国で海外マーケティング活動に従事。大学卒業後の2018年、南米・ペルーにて抹茶ブランド『MIKI MATCHA』を起業。SNS総フォロワー20万人を獲得し、南米最大の『オンライン日本祭り』を主催。2022年に帰国し、株式会社スポーツネーションに参画。2024年副社長に就任し、エリア開発責任者として事業開発に従事する。

【3Points of Key Person】

次世代リーダーの育成を目指す〝地方創生の学校〟NEO ACADEMIAを発足
◎ 海外で武者修行。南米・ペルーで起業、抹茶ブランドを立ち上げる
◎ 応援する力を経済に還元していく『応援資本主義』の実現を目指す

日本初の共創型経済コミュニティ『NEO福岡』が誕生

株式会社スポーツネーション 
執行役員エリア開発責任者兼副社長 三木浩江

日本初の共創型経済コミュニティ『NEO福岡』が誕生している。
NEO福岡を立ち上げた、株式会社スポーツネーションの三木浩江副社長は、「地域の若者・企業・プロスポーツチームが連携し、地方創生と次世代育成を一体的に取り組んでいく新しいモデルを目指す」と説く。

NEO福岡としての具体的な事業が、地元福岡の企業とJリーグ『アビスパ福岡』、Bリーグ『ライジングゼファーフクオカ』とタッグで挑む、新しい〝地方創生の学校〟『NEO ACADEMIA』だ。
地方創生×教育×スポーツによる次世代リーダーの育成を目指すNEO ACADEMIAでは、2025年7月からの本格始動に際し、一期生として30歳以下の36人を選抜した。
彼らは今後1年間、NEO ACADEMIAに協賛する地元企業の選抜メンバーとのプロジェクト研修を通じて、「学び」「挑戦」「実装」の3ステップで地域を担うリーダーへ成長していく。
一方、協賛企業も人材育成・事業共創・ブランディングの実践機会を得られる。

「初めて福岡に来た初日、直感的に福岡が好きになり、福岡に住もうと思った」ことを明かす三木副社長自身は、福岡との縁は無かったが福岡の人と街に惚れたため、出身地の愛知県をはじめ、札幌市や東京都で暮らし、世界7カ国で3カ月以上の生活をしたことのある三木副社長は、マンスリーマンション暮らしを経て福岡市へ移住した。

その前は、札幌市では弟であり、現役東大生で日本最年少のプロスポーツチーム社長として話題になった三木智弘社長と共にプロバレーボールチーム『北海道イエロースターズ』の再生に尽力した。
地元企業とのクラブオーナーシップ制を導入した経営改革によって5年で売り上げを40倍、さらにリーグ優勝も果たし、地域経済にも少なからずの波及効果をもたらした。

一方、能登半島地震の復興支援として、プロバレーボールリーグのオールスター戦の開催地となった石川県では、高校生・大学生約200人が参加し、地元企業の課題解決に挑む石川県復興プロジェクトも成功裏に終えた。

「これらの経験値や実績が、NEO ACADEMIA発足の背景にある」と語る三木副社長は、「福岡でやらない理由が見つからない」「福岡で出来ないと、日本でつくれる所は無い」と、凛とした表情で言い切る。

抹茶でグローバル起業、世界一周しての抹茶プロモーション

株式会社スポーツネーション 
執行役員エリア開発責任者兼副社長 三木浩江

三木姉弟の父は、サッカー日本代表のトレーナーだった。
代表チームに帯同してワールドカップをはじめ世界各地の国際戦で飛び回った。
代表トレーナーの引退後、無口な職人肌だった父は、セカンドキャリアで関わった事業で大変な苦労をしたという。さらに詐欺事件にも巻き込まれたことで家計も圧迫されたそうだ。

「どんなに技術や思いがあっても、価値を伝えられないと、経済的にも精神的にも苦しくなってしまう」
この現実を体験した三木副社長は大学入学後、1,000人の経営者に会って話すことを目標にした。
そして、全世界で4万人の学生が参加する世界最大の学生NPO『AIESEC』に参加し、海外向けインターンシップの法人営業に従事した。

「いろんなタイプの経営者に会った結果、夢や思いの実現に苦労しながら挑戦している方が沢山いた」
「プロモーション、ファイナンス、リクルート、マネージメントなど、経営者にとっての課題は共通した」ことに気づく。
そして、「父と同じような、日本の中小企業の経営者の思いを実現できる存在になりたい」。その思いが、三木副社長自身の原動力となった。

父の背中を見て、「グローバルに仕事をしていきたい」と考えた三木副社長は19歳の時、ベトナムへのインターンシップを〝海外武者修行〟として、意気揚々と赴いた。
しかし、現地で日本の良いモノや日本の有名企業が、受け入れられてない現実を目にした。「マーケティング・PR・ブランディングの大切さを痛感した」と振り返る三木副社長は、日本のモノを世界に広めていくことに興味をおぼえる。

帰国後、テレビ番組で海外での抹茶ブームを知った三木副社長は、文部科学省の留学促進キャンペーン『トビタテ!留学JAPAN』で「抹茶の海外展開」をテーマに4カ国でインターンシップを経験。
シンガポール、バンコク、ロンドン、ニューヨーク・・・。
1年間、抹茶の商談やイベント開催、飛び込み営業で世界を一周した。
JCI台湾のリーダー研修、中国視察研修、さらに内閣府『世界青年の船』でインドとスリランカを訪ねた。

大学卒業後は、クラウドファンディングで資金を募り、抹茶でのグローバル起業を果たした。
現地で悪戦苦闘しながらも得意のマーケティング力、PR能力、ブランディング力を駆使して、抹茶としてのトップブランドの地位を築いた。
海外で活動する中で「Japan was Great」と言われることが増え、「どれだけ抹茶を売っても日本の国力向上には貢献できない。私たちの世代で日本を盛り返したい」と思い2022年、現地の抹茶事業を譲渡し、弟のプロスポーツチームの経営再建に参画した。

「『応援資本主義』を実現させていきたい」

株式会社スポーツネーション 
執行役員エリア開発責任者兼副社長 三木浩江

グローバル起業後、海外から日本へ帰ってきた三木副社長は、「地域の担い手が少ないこと、世代間における連携の取りにくさが課題だ」と痛感した。

課題解決に向けた取り組みが、新しい社会システムでもあるNEO ACADEMIAであり、「スポーツ・若者・地域経済による〝共創の交差点づくり〟を福岡から九州各地、そして日本全国へ広げていきたい」「若者が抱く小さな灯火が未来の福岡を照らす希望の光になるように、挑戦を楽しみ、行動で社会に変化を起こす人材をここ福岡から増やしていきたい」と、三木副社長は胸を膨らませる。

今後に向けたビジョンとして三木副社長は、『応援資本主義』を掲げる。応援資本主義とは、いわば世代間を超えたヒト・モノ・カネの〝恩送り〟であり、「応援する力を経済に還元していく『応援資本主義』を実現させていきたい」とする。

「その道に入らむと思ふ心こそ、我が身ながらの師匠なりけれ」(千利休)━━。
お茶の伝来地でもある福岡において三木副社長は、自らのビジョンの実現に向けた道を歩み出している。

DATA

名 称:株式会社スポーツネーション
住 所:東京本社)東京都豊島区南大塚2-25-15 South新大塚ビル12階
     福岡支社) 福岡市中央区天神1-11-1 ONE FUKUOKA BLDG.7階
設 立:2020年5月12日
代表者:代表取締役 三木智弘
事 業:地域応援プラットフォームneo運営
URLhttps://sportsnation.jp/
https://neotown.net/fukuoka/

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