【人物図鑑】ソーシャルイノベーションで社会課題解決とキャリア形成に挑む

【画像】株式会社九電ビジネスフロント 
紹介・ソーシャルイノベーション担当部長
桃原祥文

株式会社九電ビジネスフロント
紹介・ソーシャルイノベーション担当部長
桃原祥文

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桃原祥文
株式会社九電ビジネスフロント
紹介・ソーシャルイノベーション担当部長
桃原祥文

【ももはら・よしふみ】
1957年4月26日生、福岡県宗像市出身、西南学院大学文学部外国語学科(英語専攻)卒。1982年4月にロイヤル株式会社に入社、福岡空港店や千歳空港店、沖縄空港店、成田空港店などで店長・支配人を歴任後、地場大手人材会社に転職して障がい者アスリート支援などを手掛けた。2008年にリーフラス株式会社へ転じて執行役員や顧問を務め、障がい者アスリート『リーフラスチャレンジ』を創設。2012年から3年間九州医療スポーツ専門学校において医療・治療とスポーツの統合による全世代健康事業を推進後、長崎県へ移住して地方創生交付金事業や厚生労働省緊急雇用人材育成事業を手掛けた後、2018年3月株式会社九電ビジネスフロントに入社。

【3Points of Key Person】

◎ソーシャルイノベーションでSDGs実現の企画・運営を手掛ける
◎幾多の業種・地域における共同化による地域課題解決を手掛ける
◎地域協働による社会課題解決とキャリア形成がライフワーク

SDGsをソーシャルイノベーションで実現していく

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紹介・ソーシャルイノベーション担当部長
桃原祥文

昨今、ベンチャー企業・起業家や中小企業、大学・研究機関の技術や知見、ノウハウなどを大企業が採用して事業化に取り組むオープンイノベーションの動きが活発化している。
九州最大の企業である九州電力は、イノベーションを起点にして〝未来の事業〟を創出していく『KYUDEN i-PROJECT』を九電グループとして立ち上げて、新領域における事業創出と既存事業のビジネスモデル変革に挑んでいる。

九電グループの1社として総合人材サービス事業を手掛ける株式会社九電ビジネスフロントは、KYUDEN i-PROJECTの一環として、外国人材活用と定住促進に取り組む『KYUDEN GLOBAL事業』のサービス提供を本格的に始めた。
九電ビジネスフロント自体も従来の人材派遣を主体とした既存ビジネスモデルの変革に加えて、新領域における事業創出に取り組んでいる。

「今、この地で、仲間と考え尽くして、社会課題解決の実現に向けて行動を始めた取り組みは過去、誰もやっていないことなので、イノベーションにつながる」「さまざまな社会課題の解決に向けて仲間と一緒になって地域共同体としてスクラムを組んで取り組むことが大切だと思う。最近では、SDGsの実現に向けた企画や運営手法としてもソーシャルイノベーションが注目されている」
株式会社九電ビジネスフロントの桃原祥文部長は、自信をもって語る。桃原部長は2018年5月、『ソーシャルイノベーション研究会』を立ち上げて、地域協働による社会課題解決やキャリア形成・就労支援などに取り組んでいる。

多業種・多地域の協働化で社会課題解決に取り組む

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紹介・ソーシャルイノベーション担当部長
桃原祥文

「顔を洗って出直します」――。
2年遅れの学生に就職先は無いといわれた1980年代初頭、1浪1留の身だった桃原部長は当時、チェーンストア理論による躍進で大量採用をしていたロイヤルを受験した。
しかし、一次試験で志望動機を書く作文において軽率な自分の動機を恥じて、解答用紙に一文だけ書き記して試験会場を後にしてしまう。珍妙な回答に興味を覚えた人事部長が直接呼び出しての部長面接を経て採用が決まった。

小説『外食王の飢え』で知られるロイヤル創業者・江頭匡一氏から直接、薫陶を受けた世代の桃原部長は、福岡空港店や千歳空港店、沖縄空港店、成田空港店の店長・支配人などを歴任した。
その後、縁あって転職した地場大手人材会社において、行政との連携による雇用支援とともに障がい者アスリート支援も手掛けた。
「一般的にスポーツ選手はスポーツ界のエリートなのに対して、障がい者スポーツの選手は幾多の苦難を乗り越えてきたこともあって、彼ら・彼女らの話には深い感動がある」とする桃原部長は、障がい者アスリート支援事業を考案したのだ。
後に同プロジェクトはパラリンピックでの金ダル獲得などの実績を上げることとなるが、同企業での事業展開は断念した。

この時、50歳を迎えた桃原部長は地域協働による子ども向けのスポーツ振興を手掛けていたリーフラス株式会社へ転じて執行役員や顧問を務めながら、障がい者アスリート『リーフラスチャレンジ』を創設した。
その後、リーフラスは社会問題や地域課題をスポーツを通して解決していくソーシャルビジネス企業としての側面を強めていく。
「いろいろな社会課題は既に身の回りに顕在化しており、みんなで一緒になって地域共同体として、全方位で取り組む必要がある」と説く桃原部長は、医療・治療とスポーツの統合による全世代向け健康事業に取り組む九州医療スポーツ専門学校で新事業を推進した。
その後、長崎県へ移住した後、地方創生交付金事業や厚生労働省緊急雇用人材育成事業を手掛けた。

還暦を過ぎた桃原部長が自分自身の新たなチャレンジとして飛び込んだのが、新規事業総括セクションを発足させた九電ビジネスフロントだった。
九電ビジネスフロントでは、従来の人材派遣・紹介事業、キャリア支援事業、アウトソーシング事業、イベント企画運営事業、官公庁受託事業に加えて、グローバル人材活用・ソリューション事業をはじめ、ソーシャルイノベーション事業や教育・研修事業も新規事業として立ち上げている。

地域協働での社会課題解決とキャリア形成に尽力

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紹介・ソーシャルイノベーション担当部長
桃原祥文

社会に足を踏み入れて以来、強気一本槍できた桃原部長にとって宗教法人妙見閣寺代表役員であり、全日本経営人間学協会理事長の竹内日祥上人との出会いは一大転機となった。
「40歳過ぎて自己革新する機会を頂いた竹内日祥上人は人生の師である。従来の実績重視・能力重視のやり方では結果的に人を潰してしまうので、人を育ていく志向や考えの下、自己の姿勢や組織風土から見つめ直した」とする桃原部長は以後、社会問題やソーシャルビジネスへの関心を深めていった。

「世代や組織を越えた仲間たちと地域協働による社会課題解決とキャリア形成に取り組めることが、一番の幸せだと思う」と語る桃原部長は、これまでの人生の集大成として、健康スポーツまちづくりの地域協働協議会設立をはじめ、組織や所属を越えた仲間とのネットワークづくり、大学と連携したキャリア形成プログラム構築、子どもたちと家族の心身の健康を育む社会づくりを目指して走り続ける。

DATA

名 称:株式会社九電ビジネスフロント
住 所:福岡市中央区天神2-12-1 天神ビル4F
設 立:2002年10月22日
代表者:代表取締役社長 中川勝美
事 業:人材派遣事業、人材紹介事業、紹介予定派遣事業、教育研修事業、アウトソーシング事業、コンサルティング事業
URLhttps://www.qbfront.co.jp/

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