【人物図鑑】卒業生26万人の福岡大学の同窓会、広報紙が同窓生の縁を結び続ける

一般社団法人福岡大学同窓会有信会 広報紙『有信』編集長 
松中友広

一般社団法人福岡大学同窓会有信会
広報紙『有信』編集長
松中友広

【まつなか・ともひろ】
熊本県八代市出身、1964年8月3日生、熊本県立八代高校から福岡大学経済学部経済学科に進学、1987年4月に毎日新聞社に入社。同社広告局で各業界の紙面広告を担当する一方、自らも筆を取って数多くの企画広告を紙面に掲載した。現在、毎日新聞福岡本部で毎日・世論フォーラム事務局長を務める。2016年4月から本業の傍ら、ボランティアで母校福岡大学の同窓会有信会の広報紙『有信』編集長を務める。

【3Points of Key Person】

◎マンモス大学「福大」の同窓会有信会の広報紙編集長を務める
◎子供の頃から新聞好きが高じて本業の新聞社の合間に広報紙を取材・編集
◎活字とウェブサイトとの連動でさらなる情報発信を目指す

卒業生26万人の福岡大学の同窓会員向けに年2回発行

9学部31学科に2万人余りの学生が通う、日本有数の総合大学である福岡大学は2019年に創立85周年を迎え、卒業生は26万6千人を数える。
福岡大学の卒業生で組織する一般社団法人福岡大学同窓会有信会は創立82年の歴史をもち、学部単位での学部同窓会に加えて、東京から沖縄まで61の地域支部があり、さらに38の職域支部において同窓会活動に取り組んでいる。
有信会における同窓生活動としては、母校への助成をはじめ、学術・文化関連の講演会開催や調査研究への助成、同窓会会員相互の親睦や情報交換などに加えて、機関紙などの刊行事業などが挙げられる。

「同窓会広報紙として、紙面のレイアウトでは写真を多用して、なるべく表情のわかる写真を使うように心がけている。紙面に掲載した卒業生から《昔の友達から写真を見た元気そうだね、と連絡が来た》と聞くと、同窓生のつながりができたことを実感できて、本当にうれしい」と、有信会発行の広報紙『有信』における取材・編集を務める松中友広編集長は、にこやかに語る。  
『有信』はA4判、オールカラー印刷・16ページ建て、年2回発行。最大15万部を会員へ発行。『有信』の誌面作りの責任者でもある松中編集長は、本業の新聞社勤務のかたわら、企画、取材、写真撮影、紙面・レイアウト編集までを1人で担当する。                                             

2016年に就任した松中編集長は、「歴史のある大学であり、大学の卒業生も26万人を超えて、さまざまな分野で同窓生が活躍している。大学同窓会には定期的に開催する親睦会『八日会』が全国各地にあって、支部や職場、学部、クラブなどの単位で活動している。『有信』編集長として、これらの会合へ取材で出掛けて面白い同窓生を発掘している」と、東奔西走の日々を過ごす。

小学生の頃からの新聞好きが同窓会広報紙づくりに生きる

「小さい頃から新聞をよく読んでいて、仲間と一緒に手作り新聞を制作したりしていた。中学、高校と学級新聞や生徒会新聞の編集に携わる。中学では地元新聞社主催の学級新聞コンクールで入賞したこともあって、小さい頃から《人に伝える面白さ》を実感していた」 と目を細める松中編集長は1983年、福岡大学経済学部経済学科に入学した。

在学中、ひたすらアルバイトという大学生活を送った。そして、自分自身の就職活動にあたって、子どもの頃に打ち込んでいた新聞づくりを仕事にしたいと各新聞社を回った。
そして、1987年に4月、晴れて新聞社に入社して、新聞づくりに関わり始めた。大阪で勤務した後、学生時代を過ごした福岡へ赴任した。最初、広告の仕事絡みで母校である福岡大学の同窓会事務局を訪ねたことがきっかけになって、同窓会活動にも関わるようになった。
その後、同窓会広報誌の担当者が高齢を理由に引退すると、「前任者の後継として、マスメディアに携わっているということで推薦された結果、《母校への恩返し》の意味もあり、本業との〝二足のわらじ“で編集長の仕事を引き受けた」と、松中編集長は、これまでの経緯を明かす。    

2016年4月に『有信』編集長に就任した松中編集長は、「《読者側に立つ》ことが基本である。他大学の同窓会広報紙や広報用のウェブサイトも参考にするが、やはり本業が新聞づくりなので、“よりわかりやすい紙面つくり”を心掛けたい」と、紙面改革に乗り出した。
「同窓生は昭和~平成に生まれ育った方々であり、全体としては約20歳代~80歳代まで年齢幅のある読者層である。この点も考慮して、全ページのオールカラー化をはじめ、文字サイズの拡大、わかりやすい見出し、写真の配置などのレイアウトも工夫して、幅広い世代で読めるように努めた」と、松中編集長は、意欲的に紙面づくりに取り組んでいる。

有信の取材・編集を担当し始めた当初は、「大学関係のイベントや同窓会の行事が行われる土日や祝日にインタビュー取材や写真撮影に出掛けた。基本ボランティアなのでスケジュール調整が大変だった。」という苦労も多い 。
その甲斐もあって、最近では、「他大学の同窓会と定期的に広報紙を交換しているが、他大学の担当者から福大の同窓紙は読みやすいですね、と言われた」と、松中編集長は相好を崩す。
もっとも、『有信』紙面づくりを一手に手掛ける松中編集長にとって、目下の悩みは、「どうしても締め切りが近づかないと筆が進まない……」ことだとか。

同窓生向けに活字に加えデジタル活用で複層的に情報発信

「活字で伝える良さがある一方で、インターネットの時代であり、ビジュアル面を重視した紙面づくりも重要なっており、同窓会ウェブサイトと連携して、 広報紙という印刷物だけでは伝わらないものについてもデジタルを通じて発信したい」と、松中編集長は次なる情報発信の体制づくりに向けて、思案を重ねる。

「《伝える》ことの喜びや楽しさがあったから、困難や苦労に立ち向かえた」とする松中編集長は、戦記物が趣味で「甲乙付けがたいときは積極策をとるべし」という言葉を座右の銘とする。
子どもの頃からの好きだった新聞つくりをライフワークにする松中編集長にとって、いましばらくは、公私ともに多忙な日々が続きそうだ。

「《伝える》ことの喜びや楽しさがあったから、困難や苦労に立ち向かえた」とする松中編集長は、戦記物が趣味で「甲乙付けがたいときは積極策をとるべし」という言葉を座右の銘とする。
子どもの頃からの好きだった新聞つくりをライフワークにする松中編集長にとって、いましばらくは、公私ともに多忙な日々が続きそうだ。

DATA

名 称:一般社団法人福岡大学同窓会有信会
住 所:福岡市城南区七隈8-19-1 福岡大学構内
発 足:1937年
代表者:理事長 大野憲俊
事 業:母校への助成事業
   学術・文化に関する講演会、調査研究の助成事業
   母校同窓会開院相互の親睦や情報交換などの事業
   機関紙その他の刊行事業
URL:https://yushin-fuk.com/

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