【人物図鑑】新社名で動き出した九電・QTnetグループの「デジタルリードエージェンシー」

【画像】株式会社 QTmedia 代表取締役社長 神山勝司

株式会社 QTmedia
代表取締役社長
神山勝司

【画像】株式会社 QTmedia 代表取締役社長 神山勝司
株式会社 QTmedia
代表取締役社長
神山勝司

【こうやま・かつし】
1969年9月11日生、北九州市出身、福岡県立東筑高校卒~九州大学工学部情報工学科卒~九州大学大学院工学研究科情報工学専攻修了。1994年4月九州電力株式会社に入社。九州通信ネットワーク株式会社(現株式会社QTnet)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)への出向後、2007年7月九州電力株式会社電子通信部光ネットワーク事業グループ副長、2010年7月同社佐賀支社技術部通信計画グループ長、2012年7月同社情報通信本部戦略企画グループ課長、2015年1月同社社長室課長(経営政策担当)、2016年7月同社情報通信本部ICTソリューショングループ長を経て、2019年4月株式会社コアラ(現株式会社QTmedia)代表取締役社長に就任。趣味・特技は、ラケット競技(テニス、スカッシュ、バドミントン)、水泳、語学学習、囲碁3段。

【3Points of Key Person】

◎九電・QTnetグループのコンテンツ制作会社のトップ
◎産学官での勤務経験をはじめ、多岐にわたる業務を経験
◎アフター・ウィズコロナ時代に社業での社会貢献に取り組む

創業35周年を機に社名を変更

【画像】株式会社 QTmedia 代表取締役社長 神山勝司

「創業35周年を機に新社名に改めて、九州電力・QTnetグループの〝デジタルリードエージェンシー〟として、お客さまが今日抱える課題解決に向けて、デザイン・システム制作からマーケティング、 プロモーション提案までを社内で一気通貫に提案していくことで〝あざやかな明日〟をつくっていきたい」。かつて、パソコン通信時代に〝地域ネットのパイオニア〟として一世を風靡した株式コアラを前身とする株式会社QTmedia(QTミディア)の神山勝司代表取締役社長はにこやかに語る。

1985年5月に任意団体『大分パソコン通信アマチュア研究協会』(Computer Communication of Oita Amateur Research Association)として発足したコアラは1994年7月、東京以外で国内初のインターネット接続サービスを始め、1999年12月には、日本で初めて電話網を利用したADSLサービスを開始したことでも知られる。
その後、2000年に九州電力からの出資を受け、2019年4月、九電グループである株式会社QTnetの子会社となった。そして、今回の社名変更によって、QTnetのグループ会社であること、また、事業領域の明確化を図るとともに、社員採用面でも、QTnetブランド効果も相まって、飛躍的な応募件数増をみせているそうだ。

「《ネットを使って、一人ひとりが発信すること》が当社の原点。情報通信分野から地方創生に取り組み、中でも九州活性化につながる観光系Webサイトの制作に注力してきた」とする神山社長の言葉通り、九州内の自治体や観光団体向けWebサイト制作において強みを発揮する。
『九州旅ネット』(九州観光推進機構)、『クロスロードふくおか』(福岡県観光連盟)、『福岡市動植物園』(福岡市)、『【公式】熊本城』(熊本城総合事務所)、『世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』(福岡県)、『日本遺産・南国宮崎の古墳景観』(西都市)など、数多くのWebサイトを制作してきた。
2019年に手掛けた大分市の公式Webサイトでは、全国広報コンクール総務大臣賞(ウェブサイト・市部)に輝いた。
またWebと組み合わせて、ドローン撮影など、様々な動画制作でも多くの実績があり、『ふくおかインターネットテレビ』(福岡県)では、定期的な制作・配信を担っている。

自治体関連のWebサイト制作で強い点について、「デジタルコンテンツを社内のオールインワンサービスとして提供できる点が自治体に評価されていると思う。また、自治体案件は、原則公募に基づくコンペ形式のため、企画力で勝負できる点も大きい」と、自己分析する神山社長は、「時代の要請に合わせて、さまざまなスタイルに変えてきた中、変革期である今日、QTnetを始め、九電グループ各社とのシナジー効果を発揮しながら、新たな躍進のチャンスにしていきたい」と意欲をみせる。

一人で産学官の各分野を経験し、まさかの社長就任

【画像】株式会社 QTmedia 代表取締役社長 神山勝司

「まさか社長に指名されるとは、夢にも思っていなかった。ちょうど、新規ビジネスの検討を行っていて、Googleと打ち合わせるため、米国出張の準備をしていたところだったので、本当に驚いた」と振り返る神山社長は九州電力に入社後、主に情報通信畑を歩んできた。
この間、九州通信ネットワーク株式会社(現株式会社QTnet)に出向して、『九州電話』や『BBIQ』の立ち上げに携わり、その後、九州工業大学にて、超高速インターネットプロトコルの研究を行う。さらに、国立研究開発法人情報通信研究機構での出向では、国の次世代情報通信施策の検討や情報通信に関する研究の評価業務に従事した。

産学官の各分野を経験した神山社長は、「九州工業大学学長の尾家祐二先生をはじめとする多くの素晴らしい方々と出会いによって、人的なつながりが指数関数的に広がった」「華々しく語られる成功談よりもお酒の入った席などで耳にする失敗話の方が学ぶことが多い」と、実直な面持ちで述べる。
保守、施工管理、計画、研究、企画、事業管理、営業、人事、政策秘書、経営者――。
これまで幅広い職種を経験してきた神山社長は、「根っこはIT技術者であり、パソコン好き」と笑う。中学時代、父が購入したNEC『PC8000』シリーズのキーボードに触れたことが、情報通信分野へ進むきっかけとなった。
現在、IT企業のトップとして、社長1年目を振り返ってみると、「企業としての組織づくりや人事・労務制度などの見直しなどに追われた中、大企業ではめったに起きないような出来事に頻繁に遭遇する刺激的な日々」、と、前向きに考える神山社長は、九州・アジア経営塾に学び、同窓会組織である碧樹会の副会長も務めている。

社業を生かした社会貢献に向けて〝賽は投げられた〟

【画像】株式会社 QTmedia 代表取締役社長 神山勝司

部下や後進を育てていくためにも、彼らが仕事をしやすい環境をつくるとともに、自ら考え・行動する、自律した企業風土を培っていきたい」
意外にも、「目立つことがあまり得意ではない。先頭に立つことよりも、周りを支えていく方が好き」と語る神山社長は、慌ただしい日々を送る中、「次世代リーダー養成塾」の担任を務めるなど教育活動にも多く関わっている。

社長に就任して以来、一連の社内改革に取り組んできた結果、かつて会社を去った優秀な実力派社員が戻って来るという動きも出始めている。
時に既存の考えにとらわれてしまう自分への戒めとして、「逆亦是真也」を好きな言葉として挙げる神山社長は、対極的な視点を取り入れながら、企業の舵取りを行っている。
清濁併せ吞む度量と優れたバランス感覚をみせたユリウス・カエサルを尊敬する神山社長は、アフターコロナ・ウィズコロナという時代の変化を冷静に受け止めながら、社業である情報通信技術や映像技術などを活かして社会に貢献したい」と語り、更なるQTmediaの飛躍に向けて賽は投げられた

【DATA】

名 称:株式会社 QTmedia
住 所:福岡市中央区天神1-4-2 エルガーラオフィス棟5階
創 業:1985年5月
代表者代表取締役社長 神山勝司
事 業:コンテンツ制作、デジタルマーケティング、インターネット関連
URLhttps://qtmedia.co.jp/

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